I県某所
もう7〜8年前のある日。某旧車雑誌を読んでいると、うっかり読み飛ばしそうな欄外のリード文の中に目を疑う文章が・・
「私も某所に330、430のタクシーの廃車ばかり数十台積んである所を知っている」
恐らく日本中のほぼ全ての人にとってどうでも良いこの一言、しかしこのサイトを見ている皆さんにはきっと大事件でしょう(笑)
私は速攻でありとあらゆる方法でこの記事を書いたライターさんと連絡を取れないか動いた結果、昔からお世話になっている方を介して、記事を書いたご本人からお手紙をいただくことができました。
んが、しかし。わからん・・・
「XXインター方面」
「国道5X号」
「モツ煮込み屋の裏」
「XX町はディープな地域なので情報の取り扱いにはご注意ください」
ここにスキャンした手紙を詳らかにするのはあまりにも情報ソースに危険が及ぶので控えますが、その地図とも手紙ともつかない謎の忍者文には、1本の国道と1つのインターだけを元に特定のモツ煮込み屋を見つけないと分からないという、赤城徳川埋蔵金もびっくりの超難解なヒントだけが記載されていたのです。推定される探索範囲は半径にして数十キロ、しかも水田と畑が広がる行った事もない関東平野のはずれ・・。
しかし私は病気です。あると聞けばどこまででも行くジャンキーです。覚悟を決めて深夜2時、230に地図とデジカメと懐中電灯を積んで東京を出発しました。
現地には夜が明ける前に到着。しばし町内を車で走るものの、野犬と早起きのトラクターしかおらず、頂いた記事から想像される「330やら430が山のように積み重なるような解体屋」は見つかりません。その代わり、なぜかモツ煮込み屋が同地域の電話帳に山ほど載ってます(涙)
それから先はもう川口浩探検隊のノリです。茂みを超え、野犬に追われ・・ありとあらゆる建物の裏や茂みを覗いて回り、かれこれ6時間が経過したその時・・・ついにガンダーラは現れました・・
西部警察行き損ない
見ての通り、間違いなく430スタンダードの山です。330もあります。あぁぁスタンダードグリルがこんなに・・(笑)
当時はまだお椀キャップが日産から430の番号で新品で出るという話は一部のセドグロオーナーだけの間で内緒になっていて、それなりのプレミア価格で流通していたお椀がこんなに・・。
330と430セドリックタクシー
現場にいた持ち主とおぼしき一家にお話を聞くと、何かの都合でタクシーの廃車を引き受けて一部は東南アジアに輸出したりしていたそうですが、いまは行き先も無く積み上がっているのみで、近日処分することを検討しているとのこと。私はとにかく写真を撮りまくり、後日必ず石原プロのトレーラー(謎)で拾いに来ることを廃車の神に誓って現場を後にしました。
それから1〜2年、私は何人かの「そのスジの病人」にこの話を持ちかけて、できればあのスタンダードな山を全て救って欲しいと話しておりました。その結果、某プリマスアンダーカバーのオーナーN氏がいよいよ覚悟を決めて現地に交渉に出向いたのですが・・・・・・1台も無かったそうです。奇麗さっぱり処分済み・・・・・
あれから何年も経つのですが、いまだにあの山を発見した時の光景は夢に現れます。
しかもなぜか、「230セドリックの欧州輸出仕様が山積み」とか、「330セドリックのパトカーが山積み」とか微妙に夢の中で増幅されてますが・・(苦笑)
教訓:見つけたら、すぐ拾え

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